肺高血圧症と気管支動脈(すこーぷ)
特発性慢性肺血栓塞栓症(肺高血圧型)では, 肺動脈内の器質化血栓により高度肺高血圧がもたらされる. 高度の息切れのために患者の日常生活が障害されるだけでなく, 放置すれば生命予後も限定される. 中年以降の女性に多く, 病初期には息切れ以外に特別の症状がないことが多く, 的確な診断がされない場合が少なくない. 平成9年に診断基準が明らかにされ, 平成10年に厚生省より治療対象疾患として治療費の公的負担が行われるようになり, 疾患概念や診断基準の普及とともに患者数は増加傾向にあるが, 平成16年度末登録患者数が611名という稀少疾患でもある. 原因不明の息切れを訴える患者を診た時に, 呼吸器専門医...
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Published in | 気管支学 Vol. 29; no. 2; pp. 83 - 84 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
2007
日本呼吸器内視鏡学会 |
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