1.真菌感染を認めた気管支カルチノイドの1例(第40回 日本呼吸器内視鏡学会中部支部会)
症例は31歳女性. 左背部痛を主訴に前医受診. 胸部CTおよび気管支鏡にて左主気管支内に白色の腫瘤性病変を認め, 組織学的にアスペルギルス症と診断. VRCZ内服治療にて腫瘤は縮小したが, 左気胸を併発し, 当院受診. 胸腔ドレナージ後の胸部CTにて左主気管支内に造影される腫瘤性病変を認めた. 気管支鏡では白色腫瘤は認めず, 表面平滑な淡赤色の腫瘤性病変を認めた. 易出血性のため全麻下にスネア生検を施行し, 定型的カルチノイドと診断. 腫瘍は左主気管支腹側壁より発生しており, 気管支管状切除術を施行した. 現在再発は認めず, 術後経過は良好である....
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Published in | The Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 33; no. 1; p. 64 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
2011
日本呼吸器内視鏡学会 The Japan Society for Respiratory Endoscopy |
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ISSN | 0287-2137 2186-0149 |
DOI | 10.18907/jjsre.33.1_64_1 |
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Summary: | 症例は31歳女性. 左背部痛を主訴に前医受診. 胸部CTおよび気管支鏡にて左主気管支内に白色の腫瘤性病変を認め, 組織学的にアスペルギルス症と診断. VRCZ内服治療にて腫瘤は縮小したが, 左気胸を併発し, 当院受診. 胸腔ドレナージ後の胸部CTにて左主気管支内に造影される腫瘤性病変を認めた. 気管支鏡では白色腫瘤は認めず, 表面平滑な淡赤色の腫瘤性病変を認めた. 易出血性のため全麻下にスネア生検を施行し, 定型的カルチノイドと診断. 腫瘍は左主気管支腹側壁より発生しており, 気管支管状切除術を施行した. 現在再発は認めず, 術後経過は良好である. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.33.1_64_1 |