7. Suprahyoid release法を併用し,気管管状切除を施行した気管腺様嚢胞癌の1例(第78回 日本呼吸器内視鏡学会近畿支部会)

症例は54歳男性. 半年以上遷延する呼吸困難にて近医を受診した. 胸部レ線, 呼吸機能検査にて上気道狭窄を疑われ, 胸部CTにて中部気管をほぼ閉塞する気管腫瘍を指摘されたため, 当院紹介となった. 気管支検査にて気管腺様嚢胞癌の診断を得た. Laryngeal mask下に胸骨正中切開および頸部襟上切開にて手術施行した. Suprahyoid release法を併用し, 気管管状切除(3.5cm), 同再建術を施行した. 術後の頸部前屈固定にはコルセットを使用した. 術後気管支鏡検査にて, 吻合部に問題は認めず, 術後経過は良好である....

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Published inThe Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 28; no. 1; p. 81
Main Authors 岡本, 珠紀, 庄司, 剛, 福瀬, 達郎, 岡本, 俊宏, 阪井, 宏彰, 大政, 貢, 板東, 徹, 花岡, 伸治, 村岡, 勇貴, 宮原, 亮, 和田, 洋巳
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会 2006
日本呼吸器内視鏡学会
The Japan Society for Respiratory Endoscopy
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ISSN0287-2137
2186-0149
DOI10.18907/jjsre.28.1_81_2

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Summary:症例は54歳男性. 半年以上遷延する呼吸困難にて近医を受診した. 胸部レ線, 呼吸機能検査にて上気道狭窄を疑われ, 胸部CTにて中部気管をほぼ閉塞する気管腫瘍を指摘されたため, 当院紹介となった. 気管支検査にて気管腺様嚢胞癌の診断を得た. Laryngeal mask下に胸骨正中切開および頸部襟上切開にて手術施行した. Suprahyoid release法を併用し, 気管管状切除(3.5cm), 同再建術を施行した. 術後の頸部前屈固定にはコルセットを使用した. 術後気管支鏡検査にて, 吻合部に問題は認めず, 術後経過は良好である.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.28.1_81_2