階段降段動作における歩行率の変化が膝前十字靭帯損傷者の膝関節伸展モーメントに与える影響

〔目的〕階段降段における動作速度が膝関節屈伸モーメントに与える影響を分析することで,膝前十字靭帯損傷者の階段降段動作における特性を明らかにすることである.〔対象と方法〕健常者8名と膝前十字靭帯損傷者10名とした.赤外線反射カメラを用いた三次元動作分析装置と床反力計を用いて,歩行率60,90,120 steps/minにおける階段降段動作時の膝関節屈伸モーメント,膝関節屈曲角度,床反力ベクトルを計測した.〔結果〕歩行率が増加するに従い,両群ともに立脚前半における膝関節伸展モーメント,膝関節屈曲角度が増加したが,両群間に有意差はなかった.〔結語〕階段降段動作において,両群とも歩行率の増加に従い膝関...

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Published inRigaku ryoho kagaku Vol. 32; no. 6; pp. 851 - 854
Main Authors 野村, 高弘, 勝平, 純司, 丸山, 仁司
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published Tokyo 理学療法科学学会 01.01.2017
Japan Science and Technology Agency
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.32.851

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Summary:〔目的〕階段降段における動作速度が膝関節屈伸モーメントに与える影響を分析することで,膝前十字靭帯損傷者の階段降段動作における特性を明らかにすることである.〔対象と方法〕健常者8名と膝前十字靭帯損傷者10名とした.赤外線反射カメラを用いた三次元動作分析装置と床反力計を用いて,歩行率60,90,120 steps/minにおける階段降段動作時の膝関節屈伸モーメント,膝関節屈曲角度,床反力ベクトルを計測した.〔結果〕歩行率が増加するに従い,両群ともに立脚前半における膝関節伸展モーメント,膝関節屈曲角度が増加したが,両群間に有意差はなかった.〔結語〕階段降段動作において,両群とも歩行率の増加に従い膝関節への負担が大きくなることが示唆された.
Bibliography:ObjectType-Article-1
SourceType-Scholarly Journals-1
ObjectType-Feature-2
content type line 14
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.32.851