ここまで進んだ肝がんの診断と治療

• Published in: Journal of Microwave Surgery Vol. 29; pp. 39 - 43
• Main Authors: 左野, 明, 宇都宮, 啓太, 關, 壽人, 是枝, ちづ, 菅野, 渉平, 谷川, 昇, 米虫, 敦, 中谷, 幸, 鈴木, 聡史, 播磨, 洋子, 八木, 理絵, 池田, 耕士, 澤田, 敏, 狩谷, 秀治
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 特定非営利活動法人 Microwave Surgery研究会 2011; メディカルレビュー社
• ISSN: 0917-7728; 1882-210X
• DOI: 10.3380/jmicrowavesurg.29.39

「はじめに」本稿は第29回Microwave Surgery研究会, 関西医科大学附属滝井病院肝疾患センター, 大阪府肝疾患診療連携拠点病院連絡協議会の共催にて平成22年9月4日に開催された市民公開講座(テーマ:消化器がん・肝臓がんの診断と治療)より『ここまで進んだ肝がんの診断と治療』の講演要旨をまとめたものです. 「肝臓のはたらき」「肝臓」はみなさんの右胸の下あたりにある臓器です. 栄養分の生成, 貯蔵, 代謝の働き, 血液中のホルモン, 薬物, 毒物などの代謝や解毒の働き, 出血を止めるための蛋白の合成, 胆汁の産生と胆汁酸の合成, 身体の中に侵入したウイルスや細菌感染を防御するなどの働きがあり, 我々が生きていくためにとても大切な働きをしています1)2). 「肝臓がんと肝疾患の死亡率」我が国の平成19年の死因順位別死亡数・死亡率では「悪性新生物(がん)』での死亡率は男女を問わず1位です.