気管支組織における自家蛍光

蛍光気管支鏡の原理に関する基礎実験として. 正常気管支と腫瘍を励起光で励起した際の自家蛍光波長を測定した。結果は以下の通りであった。(1) 蛍光顕微鏡で観察すると, 正常気管支では粘膜下層の自家蛍光が叢も強かった。腫瘍部では自家蛍光は減弱していた。(2) 正常気管支と腫瘍部との比較では腫瘍部に自家蛍光が金く認められなかったのに対し, 正常気管支では500~51Gnm, 530~540nm, 610~630nmの3つのピークが認められた。(3) 自家蛍光の本質としては細胞外基質と内因性蛍光物質 (FAD) の関与が示唆された。...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本レーザー医学会誌 Vol. 17; no. 1; pp. 75 - 80
Main Authors 岡田, 真也, 古谷, 鉄夫, 古川, 欣也, 奥中, 哲弥, 加藤, 治文, 小中, 千守, 池田, 徳彦, 芝沼, 弘行, 會沢, 勝夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本レーザー医学会 1996
日本レーザー医学会
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0288-6200
1881-1639
DOI10.2530/jslsm1980.17.1_75

Cover

More Information
Summary:蛍光気管支鏡の原理に関する基礎実験として. 正常気管支と腫瘍を励起光で励起した際の自家蛍光波長を測定した。結果は以下の通りであった。(1) 蛍光顕微鏡で観察すると, 正常気管支では粘膜下層の自家蛍光が叢も強かった。腫瘍部では自家蛍光は減弱していた。(2) 正常気管支と腫瘍部との比較では腫瘍部に自家蛍光が金く認められなかったのに対し, 正常気管支では500~51Gnm, 530~540nm, 610~630nmの3つのピークが認められた。(3) 自家蛍光の本質としては細胞外基質と内因性蛍光物質 (FAD) の関与が示唆された。
ISSN:0288-6200
1881-1639
DOI:10.2530/jslsm1980.17.1_75