GaAlAs半導体レーザーの象牙質・歯髄複合体に対する硬組織形成促進作用

GaAlAs半導体レーザー(810 nm)は象牙質・歯髄複合体での硬組織形成を促進させることから,歯髄保存療法の予知性向上に寄与する可能性がある.その機構は,歯髄の可逆性組織傷害に対する修復機転に基づくと思われるが,詳細は明らかでない.そこで著者らは,同レーザーをラット臼歯に照射後,象牙芽細胞分化マーカー(熱ショックタンパク25)発現細胞の挙動や非コラーゲン性基質タンパク質の発現動態を解析した.本稿ではその成績を概説するとともに,同レーザーによる硬組織形成促進機構を考察する....

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Published in日本レーザー医学会誌 Vol. 43; no. 2; pp. 113 - 119
Main Authors 大島, 勇人, 興地, 隆史, 重谷, 佳見, 吉羽, 邦彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本レーザー医学会 15.07.2022
日本レーザー医学会
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ISSN0288-6200
1881-1639
DOI10.2530/jslsm.jslsm-43_0015

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Summary:GaAlAs半導体レーザー(810 nm)は象牙質・歯髄複合体での硬組織形成を促進させることから,歯髄保存療法の予知性向上に寄与する可能性がある.その機構は,歯髄の可逆性組織傷害に対する修復機転に基づくと思われるが,詳細は明らかでない.そこで著者らは,同レーザーをラット臼歯に照射後,象牙芽細胞分化マーカー(熱ショックタンパク25)発現細胞の挙動や非コラーゲン性基質タンパク質の発現動態を解析した.本稿ではその成績を概説するとともに,同レーザーによる硬組織形成促進機構を考察する.
ISSN:0288-6200
1881-1639
DOI:10.2530/jslsm.jslsm-43_0015