創作ダンスの指導における指導言語の意味と動きをみる観点:教材「新聞紙を使った表現」を対象に

「I. 緒言」平成20年度告示の新学習指導要領における中学校1・2学年でのダンス必修化によって, 中学校段階で全ての生徒にダンスを学習する機会が保証された. それと同時に, 教師にはこれまで以上にダンス授業を展開する指導力が求められるようになった. 中学校で取り扱うダンス領域は, 「創作ダンス」「フォークダンス」「現代的なリズムのダンス」の3つの内容で構成されている. そのうち「創作ダンス」は, 振付のある踊りを踊るのではなく, 個々が題材やテーマのイメージや感じを捉え, それを身体で自由に表現することを特性とした運動であり, 自由で創造的な学習で進められるのが特徴である. ダンス必修化に対す...

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Published in体育学研究 Vol. 59; no. 1; pp. 203 - 226
Main Authors 山崎, 朱音, 村田, 芳子, 朴, 京眞
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本体育学会 2014
日本体育学会
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Summary:「I. 緒言」平成20年度告示の新学習指導要領における中学校1・2学年でのダンス必修化によって, 中学校段階で全ての生徒にダンスを学習する機会が保証された. それと同時に, 教師にはこれまで以上にダンス授業を展開する指導力が求められるようになった. 中学校で取り扱うダンス領域は, 「創作ダンス」「フォークダンス」「現代的なリズムのダンス」の3つの内容で構成されている. そのうち「創作ダンス」は, 振付のある踊りを踊るのではなく, 個々が題材やテーマのイメージや感じを捉え, それを身体で自由に表現することを特性とした運動であり, 自由で創造的な学習で進められるのが特徴である. ダンス必修化に対する教師の意見は年々肯定的になっているが, 特に「創作ダンス」の場合, 「自由」を教えるが故の難しさ, 指導力不足や指導体制の不備を理由に, 採択率が低下している.
ISSN:0484-6710
1881-7718
DOI:10.5432/jjpehss.13004