スポーツ選手の第5中足骨近位骨幹端ストレス骨折への対応
「はじめに」第5中足骨近位骨幹端部骨折は, Jones骨折と言われ, 保存的治療に難渋しやすいと言われている. 今回我々はスポーツ選手の第5中足骨近位骨幹端の疲労骨折(いわゆるJones骨折)を過去5年間に9例経験したので, その予後調査と文献的考察をふまえて報告する. 対象 対象は, 1999年から2004年までに受診した9例である. 発症年齢は14歳から21歳(平均18歳)であった. 全例男性で, サッカー選手7例, 陸上の短距離選手1例, バスケットボール選手1例であった. 選手能力としては各チームの代表選手であった. 発症から当院受診までの期間は10日から1年(平均2ケ月半)であった....
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Published in | 整形外科と災害外科 Vol. 54; no. 1; pp. 125 - 128 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
西日本整形・災害外科学会
2005
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0037-1033 1349-4333 |
DOI | 10.5035/nishiseisai.54.125 |
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Summary: | 「はじめに」第5中足骨近位骨幹端部骨折は, Jones骨折と言われ, 保存的治療に難渋しやすいと言われている. 今回我々はスポーツ選手の第5中足骨近位骨幹端の疲労骨折(いわゆるJones骨折)を過去5年間に9例経験したので, その予後調査と文献的考察をふまえて報告する. 対象 対象は, 1999年から2004年までに受診した9例である. 発症年齢は14歳から21歳(平均18歳)であった. 全例男性で, サッカー選手7例, 陸上の短距離選手1例, バスケットボール選手1例であった. 選手能力としては各チームの代表選手であった. 発症から当院受診までの期間は10日から1年(平均2ケ月半)であった. 発症状況はサッカー選手では急に止まる動作をした時, 短距離ではダッシュの瞬間, バスケットボールでは着地時に痛みが生じていた. 受診時全例, 歩行可能で, 2例はJog可能であったが, 全例, 練習は不可能であった. 全例にレントゲン上骨折部の外側骨皮質の肥厚を認めていた. 治療内容は8例に手術を行い1例は以前に他施設で手術を受け, 抜釘後に再骨折した症例で, 当院では手術を拒否したため保存的にみた. |
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ISSN: | 0037-1033 1349-4333 |
DOI: | 10.5035/nishiseisai.54.125 |