著明な棘上筋萎縮を伴う腱板広範囲断裂による肩関節外転不能な症例に対し棘下筋移行術を施行した2例

著明な棘上筋萎縮を伴う腱板広範囲断裂により肩関節外転不能となった2症例に棘下筋移行術(Patte変法)を施行した.症例1は72歳,女性.初診時右肩関節外転40度で術前JOAスコアは 42.5点.手術は棘下筋移行術を行い,術後1年3カ月の可動域は外転175度で術後JOAスコアは90点であった.症例2は74歳,男性.初診時右肩関節外転40度で,術前JOAスコアは18点.手術は鏡視下に,Bankart lesionに対し,Bankart修復術を行い,腱板広範囲断裂に対し棘下筋移行術を行った.術後1年2カ月の可動域は外転165度で,術後JOAスコアは93点であった....

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 58; no. 2; pp. 276 - 282
Main Authors 島袋, 孝尚, 安里, 英樹, 比嘉, 丈矢, 金谷, 文則
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 2009
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ISSN0037-1033
1349-4333
DOI10.5035/nishiseisai.58.276

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Summary:著明な棘上筋萎縮を伴う腱板広範囲断裂により肩関節外転不能となった2症例に棘下筋移行術(Patte変法)を施行した.症例1は72歳,女性.初診時右肩関節外転40度で術前JOAスコアは 42.5点.手術は棘下筋移行術を行い,術後1年3カ月の可動域は外転175度で術後JOAスコアは90点であった.症例2は74歳,男性.初診時右肩関節外転40度で,術前JOAスコアは18点.手術は鏡視下に,Bankart lesionに対し,Bankart修復術を行い,腱板広範囲断裂に対し棘下筋移行術を行った.術後1年2カ月の可動域は外転165度で,術後JOAスコアは93点であった.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.58.276