橈骨遠位端関節内骨折に対して関節鏡併用しStellar D Plateで固定を行った5例

橈骨遠位端関節内骨折において関節面の転位残存による変形性関節症の進行が危惧される.術中の関節面の整復が透視のみでは不十分な例があり,術後の矯正損失を防ぐには確実な軟骨下骨支持が必要である.関節鏡を併用した整復,StellarにD Plateで固定を行った5例について報告する【代表症例】51才男性.AO Type C3,掌側への亜脱臼を伴う骨折に対して受傷当日に創外固定を行い,受傷6日後に関節鏡併用での骨接合術を施行.【結果】全症例において良好な関節面の整復(step off <1mm)が得られた.また全例で術後矯正損失は認めなった.【考察】橈骨遠位端関節内骨折に対して関節鏡併用で良好な整復位が...

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 70; no. 3; pp. 481 - 484
Main Authors 松口, 俊央, 土持, 兼信, 坂井, 崇一郎, 櫻井, 立太, 畑中, 敬之, 伊藤田, 慶, 河野, 裕介, 岩崎, 賢優, 中村, 哲郎, 土屋, 邦喜
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 25.09.2021
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Summary:橈骨遠位端関節内骨折において関節面の転位残存による変形性関節症の進行が危惧される.術中の関節面の整復が透視のみでは不十分な例があり,術後の矯正損失を防ぐには確実な軟骨下骨支持が必要である.関節鏡を併用した整復,StellarにD Plateで固定を行った5例について報告する【代表症例】51才男性.AO Type C3,掌側への亜脱臼を伴う骨折に対して受傷当日に創外固定を行い,受傷6日後に関節鏡併用での骨接合術を施行.【結果】全症例において良好な関節面の整復(step off <1mm)が得られた.また全例で術後矯正損失は認めなった.【考察】橈骨遠位端関節内骨折に対して関節鏡併用で良好な整復位が得られ,Double-tiered Subchondral Support(DSS法)を用いた整復位保持においてStella D Plateは有効な固定材料と考えられた.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.70.481