大腿骨骨折に対し牽引手術台を用いた際に,術中健側骨折が生じた2例

大腿骨骨折に対し牽引手術台を用いた手術の際,健側の術中骨折を生じた2症例を経験した.いずれの症例も牽引手術台で健側を開排位として体位を取り,骨接合術を施行した.術後の画像検査にて健側の大腿骨の骨折を認めた.介護の現場において,骨粗鬆症や関節拘縮がある高齢者の体位変換の際に,過度の負担がかかり骨折を生じてしまうことが知られている.本症例でも,牽引手術台で体位を取る際に同様の機序で骨折を生じたと推察された....

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 66; no. 4; pp. 825 - 828
Main Authors 吉田, 裕俊, 中家, 一寿, 井上, 三四郎, 幸, 博和, 松原, 弘和, 福元, 真一, 岡本, 重敏, 福島, 庸介
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 2017
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ISSN0037-1033
1349-4333
DOI10.5035/nishiseisai.66.825

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Summary:大腿骨骨折に対し牽引手術台を用いた手術の際,健側の術中骨折を生じた2症例を経験した.いずれの症例も牽引手術台で健側を開排位として体位を取り,骨接合術を施行した.術後の画像検査にて健側の大腿骨の骨折を認めた.介護の現場において,骨粗鬆症や関節拘縮がある高齢者の体位変換の際に,過度の負担がかかり骨折を生じてしまうことが知られている.本症例でも,牽引手術台で体位を取る際に同様の機序で骨折を生じたと推察された.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.66.825