原発性肺癌を合併した前腕滑膜肉腫の1例

滑膜肉腫に原発性肺腺癌を合併した右前腕滑膜肉腫を経験したので報告する.20歳女性.当科受診の1年半前に右手関節の腫脹および疼痛が出現し,近医MRIで右前腕腫瘍を指摘されたが放置した.その後妊娠し,産後に腫瘍が増大したため別の医療機関を受診し,MRI撮影後に当科へ紹介された.右前腕背側に8×6cm大の弾性硬で可動性不良な隆起性病変があり,切開生検で滑膜肉腫と診断された.初診時より肺に孤立性結節があった.化学療法を2コース施行後,広範切除を行った.肺の結節は化学療法でも変化がなかったため切除を行ったところ肺腺癌の診断であった....

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 66; no. 3; pp. 640 - 642
Main Authors 田口, 健一, 戸田, 雄, 横山, 良平, 木村, 敦, 平井, 文彦, 筒井, 智子, 竹之山, 光広
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 2017
Subjects
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ISSN0037-1033
1349-4333
DOI10.5035/nishiseisai.66.640

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Summary:滑膜肉腫に原発性肺腺癌を合併した右前腕滑膜肉腫を経験したので報告する.20歳女性.当科受診の1年半前に右手関節の腫脹および疼痛が出現し,近医MRIで右前腕腫瘍を指摘されたが放置した.その後妊娠し,産後に腫瘍が増大したため別の医療機関を受診し,MRI撮影後に当科へ紹介された.右前腕背側に8×6cm大の弾性硬で可動性不良な隆起性病変があり,切開生検で滑膜肉腫と診断された.初診時より肺に孤立性結節があった.化学療法を2コース施行後,広範切除を行った.肺の結節は化学療法でも変化がなかったため切除を行ったところ肺腺癌の診断であった.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.66.640