テニスのグランドストローク局面における後ろ脚技術の習得に関するトレーニング効果
「I 緒言」テニス技術のパフォーマンスを向上させるためには, グラウンドストローク局面における後ろ脚技術の習得が必要であると考えられる. この「後ろ脚技術」とは, ショットやコート内の動きをより効果的に行うために後ろ脚を活用する技術であり, 「バックスイングとあわせて後ろ脚に体重をためる」, 「スイング開始と同時に後ろ脚で地面を蹴る」, 「フォロースルーにあわせて後ろ脚を前方に踏み込む」, 「スイング終了時に, 踏み込んだ後ろ脚で地面を蹴って戻る」などの動作が挙げられ, スイング動作と連動して行われる. このような後ろ脚技術については, これまでに習得者と未習得者との比較や, 指導者自らの習得...
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Published in | 体育学研究 Vol. 51; no. 6; pp. 801 - 815 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本体育学会
2006
日本体育学会 |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0484-6710 1881-7718 |
DOI | 10.5432/jjpehss.51.801 |
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Summary: | 「I 緒言」テニス技術のパフォーマンスを向上させるためには, グラウンドストローク局面における後ろ脚技術の習得が必要であると考えられる. この「後ろ脚技術」とは, ショットやコート内の動きをより効果的に行うために後ろ脚を活用する技術であり, 「バックスイングとあわせて後ろ脚に体重をためる」, 「スイング開始と同時に後ろ脚で地面を蹴る」, 「フォロースルーにあわせて後ろ脚を前方に踏み込む」, 「スイング終了時に, 踏み込んだ後ろ脚で地面を蹴って戻る」などの動作が挙げられ, スイング動作と連動して行われる. このような後ろ脚技術については, これまでに習得者と未習得者との比較や, 指導者自らの習得過程と習得のコツを整理しながら検討を加えてきた(遠藤, 2005). その結果, 後ろ脚技術を習得することは, スイング動作において体重移動, 身体軸の安定, 次の構えへの速やかな移行などを可能にし, さらにショットの質やコート内の動きに効果的な役割を果たしている可能性が示された. |
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ISSN: | 0484-6710 1881-7718 |
DOI: | 10.5432/jjpehss.51.801 |