特発性急性硬膜下血腫と脳出血を起こしたHELLP 症候群の1 例

要旨:症例は33 歳の初産婦,妊娠高血圧症にて他院に入院し,緊急帝王切開術を受けた翌日にHELLP 症候群を合併した.帝王切開術の2 日後に急性硬膜下血腫と脳出血を起こし当院へ紹介され,緊急にて急性硬膜下血腫除去術および減圧開頭術を行った.術後も頭蓋内圧が非常に亢進しており,バルビツレート療法を行い,これらの治療により徐々に全身状態および神経症状が回復した.頭蓋形成術を施行し,ADL 自立へ向けてのリハビリテーションを行うまでに回復した....

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Published in脳卒中 Vol. 41; no. 6; pp. 488 - 492
Main Authors 米澤, 慎悟, 深澤, 誠司, 熊谷, 昌紀, 清水, 言行, 石黒, 光紀, 野中, 裕康, 原, 秀
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本脳卒中学会 2019
日本脳卒中学会
Subjects
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ISSN0912-0726
1883-1923
DOI10.3995/jstroke.10671

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Summary:要旨:症例は33 歳の初産婦,妊娠高血圧症にて他院に入院し,緊急帝王切開術を受けた翌日にHELLP 症候群を合併した.帝王切開術の2 日後に急性硬膜下血腫と脳出血を起こし当院へ紹介され,緊急にて急性硬膜下血腫除去術および減圧開頭術を行った.術後も頭蓋内圧が非常に亢進しており,バルビツレート療法を行い,これらの治療により徐々に全身状態および神経症状が回復した.頭蓋形成術を施行し,ADL 自立へ向けてのリハビリテーションを行うまでに回復した.
ISSN:0912-0726
1883-1923
DOI:10.3995/jstroke.10671