脳卒中片麻痺患者に対する動作能力指標の開発

脳卒中患者の動作能力評価指標を作成し,妥当性と信頼性を検討した.対象は脳卒中患者12名とした.作成した動作能力指標(motor ability scale; MAS)は順序尺度5段階評点で計12項目から構成され,寝返りから床からの立ち上がり,ジャンプ動作までを評価した.対象にはブルンストローム・ステージ(Brunnstrom stage; BrS)と機能的自立度評価法(functional independence measure; FIM)も評価した.結果として,MASの各項目間のcronbachのαは0.956であった.MAS総得点とBrS(上肢,手指,下肢)およびFIMの運動項目すべてと...

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Published in脳卒中 Vol. 33; no. 1; pp. 175 - 181
Main Authors 加世田, ゆみ子, 甲田, 宗嗣, 平山, 秀和, 小林, 浩介, 砂堀, 仁志, 工藤, 弘行
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本脳卒中学会 2011
日本脳卒中学会
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ISSN0912-0726
1883-1923
DOI10.3995/jstroke.33.175

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Summary:脳卒中患者の動作能力評価指標を作成し,妥当性と信頼性を検討した.対象は脳卒中患者12名とした.作成した動作能力指標(motor ability scale; MAS)は順序尺度5段階評点で計12項目から構成され,寝返りから床からの立ち上がり,ジャンプ動作までを評価した.対象にはブルンストローム・ステージ(Brunnstrom stage; BrS)と機能的自立度評価法(functional independence measure; FIM)も評価した.結果として,MASの各項目間のcronbachのαは0.956であった.MAS総得点とBrS(上肢,手指,下肢)およびFIMの運動項目すべてと相関が認められたが,FIMの認知項目とは相関が認められなかった.MASとFIM運動項目合計点およびFIM総得点との相関には強い検定力が示された.
ISSN:0912-0726
1883-1923
DOI:10.3995/jstroke.33.175