抗がん剤治療時における P-glycoproteinの発現・機能変動と薬物動態並びに薬理作用へ及ぼす影響

[緒言] 薬物治療を実施する場合, 各種薬物の薬理作用の発現は, 個々の血中濃度に依存することが多い. 薬物の血中濃度は, 吸収, 分布, 代謝および排泄(absorption/distribution/metabolism/excretion: ADME)のバランスによって維持されているが, それらの過程を変動させる因子として, 薬物代謝酵素, 薬物トランスポーター並びに血漿タンパク質結合率などが挙げられる. 各種医薬品の添付文書やインタビューフォームに記載されているように, 薬物の体内動態におけるcytochrome P-450 (CYP)などの薬物代謝酵素の役割については広く認識されてい...

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Published in医療薬学 Vol. 40; no. 4; pp. 193 - 207
Main Authors 徳山, 尚吾, 小堀, 宅郎, 原田, 慎一, 中本, 賀寿夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人日本医療薬学会 10.04.2014
日本医療薬学会
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