クライオバイオプシー

「I. はじめに」クライオバイオプシーは2017年より本邦でも使用可能となった気管支鏡の新しいツールであり, 超音波気管支鏡(endobronchial ultrasound, EBUS)と同様に呼吸器診療に必要な呼吸器内視鏡手技となってきている. EBUSについては本セミナーの別稿や呼吸内視鏡実践マニュアル, 気管支鏡ベストテクニック改訂2版に詳しく述べられており, 検査前に参照されることをお勧めする. 本稿では, クライオバイオプシーを実際の臨床で行う際の注意点やコツなどを中心に述べる. 「II. クライオバイオプシー(transbronchial lung cryobiopsy, TBL...

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Published in気管支学 Vol. 41; no. 6; pp. 652 - 656
Main Authors 刀祢, 麻里, 出雲, 雄大, 猪俣, 稔, 久世, 眞之, 高田, 康平, 松島, 秀和, 南, 禎秀, 飛野, 和則, 粟野, 暢康, 吉村, 華子, 徐, 立恒
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会 25.11.2019
日本呼吸器内視鏡学会
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ISSN0287-2137
2186-0149
DOI10.18907/jjsre.41.6_652

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Summary:「I. はじめに」クライオバイオプシーは2017年より本邦でも使用可能となった気管支鏡の新しいツールであり, 超音波気管支鏡(endobronchial ultrasound, EBUS)と同様に呼吸器診療に必要な呼吸器内視鏡手技となってきている. EBUSについては本セミナーの別稿や呼吸内視鏡実践マニュアル, 気管支鏡ベストテクニック改訂2版に詳しく述べられており, 検査前に参照されることをお勧めする. 本稿では, クライオバイオプシーを実際の臨床で行う際の注意点やコツなどを中心に述べる. 「II. クライオバイオプシー(transbronchial lung cryobiopsy, TBLC)」従来の鉗子を用いた経気管支肺生検は, 採取検体が非常に小さく挫滅も強いためしばしば確定診断やPD-L1などの免疫染色が困難なことがあり, 特にびまん性肺疾患では, 間質性肺疾患であるかどうかの確認に留まり, subtypeの診断は非常に困難であった.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.41.6_652