新たな呼吸数モニタリングの可能性

呼吸抑制を,呼吸数低下や酸素化能低下などどのように捉えるかに関して,麻酔科医と看護師とで異なることがアンケート結果から浮き彫りになった.鎮痛目的に麻薬を使用する際には,特に呼吸数低下に注意が必要であることが多くの文献上明らかになっている.近年,無侵襲に呼吸数を測定できる装置が開発され,散見される報告や自主臨床研究からも呼吸数モニタリングとして信頼性が高いことが示唆された.今後,何らかの呼吸数モニタリングを手術室外で活用することが,麻酔科医と看護師などの医療スタッフとの認識の違いをより少なくし,安全性に寄与するものと考える....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本臨床麻酔学会誌 Vol. 35; no. 2; pp. 250 - 256
Main Authors 枝長, 充隆, 高田, 幸昌, 山蔭, 道明
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床麻酔学会 14.03.2015
Subjects
Online AccessGet full text

Cover

Loading…
More Information
Summary:呼吸抑制を,呼吸数低下や酸素化能低下などどのように捉えるかに関して,麻酔科医と看護師とで異なることがアンケート結果から浮き彫りになった.鎮痛目的に麻薬を使用する際には,特に呼吸数低下に注意が必要であることが多くの文献上明らかになっている.近年,無侵襲に呼吸数を測定できる装置が開発され,散見される報告や自主臨床研究からも呼吸数モニタリングとして信頼性が高いことが示唆された.今後,何らかの呼吸数モニタリングを手術室外で活用することが,麻酔科医と看護師などの医療スタッフとの認識の違いをより少なくし,安全性に寄与するものと考える.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.35.250