眼振所見を描画するウェブソフトウェアの作成

「緒言」聴覚医学に関連してオージオグラムを規格に合わせて作成するのが容易でないという問題があり, これを解決するためにオージオグラムを美しく描画するウェブサイトを作成・報告して来た. 2008年聴覚医学会公認の初期バージョンから漸次進歩を遂げて, 現在バージョン10となっている. めまい症例においてもオージオグラムは重要であるが, 本邦では眼振についても所見を図に描画する習慣があり (名称が定まっていないため, 以下「眼振所見図」と略称する), 綺麗な眼振所見図は一般の描画ソフトウェアでも作成が容易でない. 今回は既存のウェブサイトにこの描画機能を付加することを試みた. 「方法と目標」眼振所見...

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Published inEquilibrium Research Vol. 78; no. 6; pp. 602 - 606
Main Authors 伊藤, 健, 鴨頭, 輝, 室伏, 利久, 石田, 洋介
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本めまい平衡医学会 31.12.2019
日本めまい平衡医学会
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ISSN0385-5716
1882-577X
DOI10.3757/jser.78.602

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Summary:「緒言」聴覚医学に関連してオージオグラムを規格に合わせて作成するのが容易でないという問題があり, これを解決するためにオージオグラムを美しく描画するウェブサイトを作成・報告して来た. 2008年聴覚医学会公認の初期バージョンから漸次進歩を遂げて, 現在バージョン10となっている. めまい症例においてもオージオグラムは重要であるが, 本邦では眼振についても所見を図に描画する習慣があり (名称が定まっていないため, 以下「眼振所見図」と略称する), 綺麗な眼振所見図は一般の描画ソフトウェアでも作成が容易でない. 今回は既存のウェブサイトにこの描画機能を付加することを試みた. 「方法と目標」眼振所見図は本邦の耳鼻咽喉科医にとっては常識の範疇にあるものであるが, オージオグラムと異なりJIS/ISO等による厳密な規格が存在しない. このため, 著者らが古典的名著と考える文献に概ね準拠した.
ISSN:0385-5716
1882-577X
DOI:10.3757/jser.78.602