急性膵炎診療ガイドライン2021改訂のポイント

本邦初のEBMの手法を用いて作成され,2003年に刊行された『急性膵炎診療ガイドライン』は,その後も常に最新の手法に則って作成されてきた.第5版は全国調査で明らかになった知見を基に2021年に改訂された.早期経腸栄養の促進,予防的抗菌薬の投与不要が強調され,ステップアップ・アプローチの内容がより具体的に記述された.ガイドラインの遵守を願いpancreatitis bundlesも改訂され,bundlesフローチャートも作成され,無料で入手でき診断,重症度判定が可能なモバイルアプリもup dateされた.参考資料は二次元バーコードで閲覧できるようにし,冊子を薄くした.特筆すべき点は,「やさしい解...

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Published in膵臓 Vol. 37; no. 5; pp. 200 - 207
Main Authors 吉田, 雅博, 真弓, 俊彦, 高田, 忠敬
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本膵臓学会 31.10.2022
日本膵臓学会
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ISSN0913-0071
1881-2805
DOI10.2958/suizo.37.200

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Summary:本邦初のEBMの手法を用いて作成され,2003年に刊行された『急性膵炎診療ガイドライン』は,その後も常に最新の手法に則って作成されてきた.第5版は全国調査で明らかになった知見を基に2021年に改訂された.早期経腸栄養の促進,予防的抗菌薬の投与不要が強調され,ステップアップ・アプローチの内容がより具体的に記述された.ガイドラインの遵守を願いpancreatitis bundlesも改訂され,bundlesフローチャートも作成され,無料で入手でき診断,重症度判定が可能なモバイルアプリもup dateされた.参考資料は二次元バーコードで閲覧できるようにし,冊子を薄くした.特筆すべき点は,「やさしい解説」を新設し,コメディカルや患者・家族にも理解していただけるようにしたことである.
ISSN:0913-0071
1881-2805
DOI:10.2958/suizo.37.200