レミマゾラムの効果残存を疑いフルマゼニルを投与したところ全身性痙攣発作を生じた1例

新しい静脈麻酔薬レミマゾラムは,過鎮静の場合フルマゼニルで拮抗できる調節性の良い全身麻酔薬である.今回,脳室腹腔(VP)シャント機能不全による水頭症が悪化したため,レミマゾラムで麻酔導入しデスフルランとレミフェンタニルで維持した全身麻酔手術を行った.麻酔終了時にレミマゾラムの効果残存を疑いフルマゼニルを投与した直後に,全身性痙攣を生じた症例を経験した....

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Bibliographic Details
Published in日本臨床麻酔学会誌 Vol. 42; no. 7; pp. 570 - 573
Main Authors 小幡, 良次, 小幡, 由佳子, 堀, 悦代
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床麻酔学会 15.11.2022
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ISSN0285-4945
1349-9149
DOI10.2199/jjsca.42.570

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Summary:新しい静脈麻酔薬レミマゾラムは,過鎮静の場合フルマゼニルで拮抗できる調節性の良い全身麻酔薬である.今回,脳室腹腔(VP)シャント機能不全による水頭症が悪化したため,レミマゾラムで麻酔導入しデスフルランとレミフェンタニルで維持した全身麻酔手術を行った.麻酔終了時にレミマゾラムの効果残存を疑いフルマゼニルを投与した直後に,全身性痙攣を生じた症例を経験した.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.42.570