厚生労働省におけるHACCP制度化の検討状況

「1. はじめに」食品の衛生管理へのHACCP(ハサップ:Hazard Analysis and Critical Control Point)の導入については, 平成5(1993)年に食品の国際規格を定めるコーデックス委員会(国際連合食糧農業機関(FAO)および世界保健機関(WHO)により設置された国際的な政府間組織)において, ガイドラインが示されてから20年以上が経過し, 先進国を中心に義務化が進められてきた. HACCPによる衛生管理は, わが国から輸出する食品にも要件とされるなど, 今や国際標準となっている. 厚生労働省では, 平成28(2016)年3月から12月にかけて, 食品業界...

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Published in日本食品微生物学会雑誌 Vol. 35; no. 1; pp. 2 - 4
Main Author 福島, 和子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本食品微生物学会 30.03.2018
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Summary:「1. はじめに」食品の衛生管理へのHACCP(ハサップ:Hazard Analysis and Critical Control Point)の導入については, 平成5(1993)年に食品の国際規格を定めるコーデックス委員会(国際連合食糧農業機関(FAO)および世界保健機関(WHO)により設置された国際的な政府間組織)において, ガイドラインが示されてから20年以上が経過し, 先進国を中心に義務化が進められてきた. HACCPによる衛生管理は, わが国から輸出する食品にも要件とされるなど, 今や国際標準となっている. 厚生労働省では, 平成28(2016)年3月から12月にかけて, 食品業界横断的な団体, 消費者団体, 地方自治体の代表や学識経験者等を構成員とする「食品衛生管理の国際標準化に関する検討会」を開催し, 国内や諸外国の現状等を踏まえつつ, HACCPによる衛生管理の制度化のあり方について検討し, 業界団体からのヒアリングや国民から意見募集も行ったうえで, 同年12月に最終とりまとめを公表した.
ISSN:1340-8267
1882-5982
DOI:10.5803/jsfm.35.2