臨床検査技師の脳波検査実習における自己評価チェックシートの有用性

臨床検査技師 (技師) の脳波検査実習において, 検査に必要な知識の習得度に関する自己評価チェックシートの有用性を検討する。対象は脳波分野を3日間研修した技師11名, 経験年数2.2±1.9年 (平均±SD) 。ベーシックコースでは68項目, レベルアップコースではこれらを含め98項目のチェック項目を設定した。研修前後に各項目を3段階 (A: 十分理解し, 一人で実施/判断できる, B: 知識は十分理解したが, 一人で実施/判断するには不安がある, C: 知識が十分習得できていない) で自己評価した。研修の満足度も調査した。結果, A評価の割合は研修前後で5.5±8.6%から47.9±23.8...

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Published in臨床神経生理学 Vol. 47; no. 2; pp. 93 - 97
Main Authors 木下, 真幸子, 出村, 彩郁, 榎, 一教, 谷口, 美奈, 岡部, 勲
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本臨床神経生理学会 01.04.2019
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ISSN1345-7101
2188-031X
DOI10.11422/jscn.47.93

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Summary:臨床検査技師 (技師) の脳波検査実習において, 検査に必要な知識の習得度に関する自己評価チェックシートの有用性を検討する。対象は脳波分野を3日間研修した技師11名, 経験年数2.2±1.9年 (平均±SD) 。ベーシックコースでは68項目, レベルアップコースではこれらを含め98項目のチェック項目を設定した。研修前後に各項目を3段階 (A: 十分理解し, 一人で実施/判断できる, B: 知識は十分理解したが, 一人で実施/判断するには不安がある, C: 知識が十分習得できていない) で自己評価した。研修の満足度も調査した。結果, A評価の割合は研修前後で5.5±8.6%から47.9±23.8%に上昇した。研修の満足度は5段階中4.6±0.5であった。脳波検査実習にチェックシートを用いることにより, 研修者は自己の知識と習得度を確認でき, 指導者は漏れなくプランが立てられた。3日間の研修のみでは習得度が不十分であり, 制度の充実が望まれる。
ISSN:1345-7101
2188-031X
DOI:10.11422/jscn.47.93