インプラント周囲炎に対して非外科的治療を行った2例

現在,インプラント治療は予知性,安定性の高い欠損補綴の一つとされているが,一方で,インプラント埋入後の合併症としてインプラント周囲炎が問題となっている.また,インプラント周囲炎に罹患して汚染したインプラント体表面の除染方法はさまざまなものが報告されているが,いまだにその術式は確立されていない.今回,インプラント治療後にメインテナンスが中断されインプラント周囲炎が発症した2例に対して,エリスリトールパウダーを用いたエアアブレージョン(Air Powder Abrasion,APA)による非外科的デブライドメントを施行し,インプラント専門歯科衛生士による適切なメインテナンスを再開したことにより,良...

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Published in日本口腔インプラント学会誌 Vol. 36; no. 3; pp. 205 - 210
Main Authors 長, 清美, 吉村, 麻里奈, 長, 太一, 大廣, 洋一, 中根, くに子, 板橋, 基雅, 齋藤, 紘子, 鈴木, 知佳, 森下, 長, 野々宮, 貴代, 吉谷, 夏純, 吉村, 治範
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本口腔インプラント学会 30.09.2023
日本口腔インプラント学会
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ISSN0914-6695
2187-9117
DOI10.11237/jsoi.36.205

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Summary:現在,インプラント治療は予知性,安定性の高い欠損補綴の一つとされているが,一方で,インプラント埋入後の合併症としてインプラント周囲炎が問題となっている.また,インプラント周囲炎に罹患して汚染したインプラント体表面の除染方法はさまざまなものが報告されているが,いまだにその術式は確立されていない.今回,インプラント治療後にメインテナンスが中断されインプラント周囲炎が発症した2例に対して,エリスリトールパウダーを用いたエアアブレージョン(Air Powder Abrasion,APA)による非外科的デブライドメントを施行し,インプラント専門歯科衛生士による適切なメインテナンスを再開したことにより,良好な経過を得られたので報告する.
ISSN:0914-6695
2187-9117
DOI:10.11237/jsoi.36.205