エピストリーにもとづく蘇生科学へのアプローチ

病院外心停止の記録集計のプロジェクトは世界各地で実施されているが,規模の大きなprospective popula-tion-based studyの重要性が広く認識される。このようなプロジェクトは,エピストリーと呼ばれ,その知見は救急蘇生のガイドラインにも大きな影響力をもっている。従来の報告を検証したところ人口100万人以上のpopulation-based studyは,30あまり認められたが,最近,我が国から発信した国全体にわたるウツタイン統計は,特筆すべき報告である。今後,こうした病院外心停止の記録集計から価値の高い蘇生科学へのアプローチが展開することが期待される。...

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Published in蘇生 Vol. 30; no. 2; pp. 72 - 76
Main Authors 西内, 辰也, 北村, 哲久, 平出, 敦, 酒井, 智彦, 石見, 拓, 梶野, 健太郎, 西山, 知佳, 林田, 純人
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本蘇生学会 2011
The Japanese Society of Reanimatology
Subjects
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ISSN0288-4348
1884-748X
DOI10.11414/jjreanimatology.30.72

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Summary:病院外心停止の記録集計のプロジェクトは世界各地で実施されているが,規模の大きなprospective popula-tion-based studyの重要性が広く認識される。このようなプロジェクトは,エピストリーと呼ばれ,その知見は救急蘇生のガイドラインにも大きな影響力をもっている。従来の報告を検証したところ人口100万人以上のpopulation-based studyは,30あまり認められたが,最近,我が国から発信した国全体にわたるウツタイン統計は,特筆すべき報告である。今後,こうした病院外心停止の記録集計から価値の高い蘇生科学へのアプローチが展開することが期待される。
ISSN:0288-4348
1884-748X
DOI:10.11414/jjreanimatology.30.72