変形性膝関節症におけるメカニカルストレスと高分子ヒアルロン酸の治療効果に関する検討

整形外科領域において,変形性膝関節症(以下,膝OA)に対する有効なリハビリテーションは確立されていない。我々は,過去に関節軟骨再生に効果的と報告のあるメカニカルストレスを臨床現場で適用することで,膝OAの運動機能にどのような影響を及ぼすかについて検討を行った。また,同時に軟骨保護ビアルロン酸製剤(以下,HA)の併用効果についても検討する。検討項目は実施前後の運動機能を関節可動域(以下,ROM),下肢筋力,Time Up & Go Test(以下,TUG),痛みの評価(Visual analogue scale;VAS,簡易型McGill疼痛質問表:SF-MPQ)による比較を行った。その...

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Published in理学療法学 Vol. 40; no. 2; pp. 124 - 125
Main Authors 渡辺, 徹大, 熊岸, 加苗, 坂田, 俊輔, 酒井, 孝文, 河村, 顕治
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本理学療法士学会 20.04.2013
日本理学療法士協会
Japanese Society of Physical Therapy
Subjects
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ISSN0289-3770
2189-602X
DOI10.15063/rigaku.KJ00008636898

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Summary:整形外科領域において,変形性膝関節症(以下,膝OA)に対する有効なリハビリテーションは確立されていない。我々は,過去に関節軟骨再生に効果的と報告のあるメカニカルストレスを臨床現場で適用することで,膝OAの運動機能にどのような影響を及ぼすかについて検討を行った。また,同時に軟骨保護ビアルロン酸製剤(以下,HA)の併用効果についても検討する。検討項目は実施前後の運動機能を関節可動域(以下,ROM),下肢筋力,Time Up & Go Test(以下,TUG),痛みの評価(Visual analogue scale;VAS,簡易型McGill疼痛質問表:SF-MPQ)による比較を行った。その結果,メカニカルストレスを与えることで,ROMの改善が認められた。また,メカニカルストレスとビアルロン酸製剤の投与によりTUGの改善が認められた。
ISSN:0289-3770
2189-602X
DOI:10.15063/rigaku.KJ00008636898