陳旧性前十字靭帯損傷患者の膝屈・伸筋力

本研究の目的は,陳旧性のACL損傷患者の膝屈・伸筋力を測定し,検討することである。対象は,これまで筋力トレーニングを受けたことのない陳旧性のACL損傷患者男性30名,女性36名,計66名とした。筋力評価は,Cybex IIを使用し,60°/sと180°/sにおけるピークトルクを測定した。その結果,男女共に患側の大腿四頭筋の体重比は,両速度において有意に低下していたが,ハムストリングスの体重比は女性においてのみ有意に低下していた。また,男女共に60°/sにおいてのみ大腿四頭筋の筋力はハムストリングスよりも有意に低下していた。さらに患側のH/Q比は男女共に60°/sにおいてのみ,健側よりも有意に大...

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Published in理学療法学 Vol. 17; no. 5; pp. 447 - 452
Main Authors 市橋, 則明, 伊藤, 浩充
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本理学療法士学会 10.09.1990
日本理学療法士協会
Japanese Society of Physical Therapy
Subjects
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ISSN0289-3770
2189-602X
DOI10.15063/rigaku.KJ00001306196

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Summary:本研究の目的は,陳旧性のACL損傷患者の膝屈・伸筋力を測定し,検討することである。対象は,これまで筋力トレーニングを受けたことのない陳旧性のACL損傷患者男性30名,女性36名,計66名とした。筋力評価は,Cybex IIを使用し,60°/sと180°/sにおけるピークトルクを測定した。その結果,男女共に患側の大腿四頭筋の体重比は,両速度において有意に低下していたが,ハムストリングスの体重比は女性においてのみ有意に低下していた。また,男女共に60°/sにおいてのみ大腿四頭筋の筋力はハムストリングスよりも有意に低下していた。さらに患側のH/Q比は男女共に60°/sにおいてのみ,健側よりも有意に大きな値を示した。
ISSN:0289-3770
2189-602X
DOI:10.15063/rigaku.KJ00001306196