医療的ケアを必要とする小児を対象とした訪問看護に関する研究動向と今後の課題

【目的】在宅にて医療的ケアを必要とする小児への訪問看護に関する研究動向を概観し、訪問看護の実態と課題を明らかにするとともに、小児の訪問看護を推進するための示唆を得る。【対象と方法】医学中央雑誌Webにより2013年10月現在までの論文を対象に「訪問看護」「子どもor小児」「医療的ケア」をキーワードで文献検索を行い、小児の訪問看護に関する内容が記述された論文20件を分析した。【結果】小児が訪問看護の対象であることが家族や社会に周知されていない現状や、在宅における医療的ケアをコーディネイトする人材が定められていないため、母親や訪問看護師等がその役割を担っている現状が明らかとなった。訪問看護師は潜在...

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Published in日本小児看護学会誌 Vol. 23; no. 2; pp. 48 - 56
Main Authors 青柳, 千春, 佐光, 恵子, 金泉, 志保美, 下山, 京子, 阿久澤, 智恵子, 松崎, 奈々子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本小児看護学会 2014
日本小児看護学会
Subjects
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ISSN1344-9923
2423-8457
DOI10.20625/jschn.23.2_48

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Summary:【目的】在宅にて医療的ケアを必要とする小児への訪問看護に関する研究動向を概観し、訪問看護の実態と課題を明らかにするとともに、小児の訪問看護を推進するための示唆を得る。【対象と方法】医学中央雑誌Webにより2013年10月現在までの論文を対象に「訪問看護」「子どもor小児」「医療的ケア」をキーワードで文献検索を行い、小児の訪問看護に関する内容が記述された論文20件を分析した。【結果】小児が訪問看護の対象であることが家族や社会に周知されていない現状や、在宅における医療的ケアをコーディネイトする人材が定められていないため、母親や訪問看護師等がその役割を担っている現状が明らかとなった。訪問看護師は潜在的な援助ニーズを配慮しながら、家族の負担を軽減するための支援も行っていた。【結語】小児や家族を支援するための訪問看護の役割を明確化するとともに、他機関・多職種との連携が重要な課題であると示唆された。
ISSN:1344-9923
2423-8457
DOI:10.20625/jschn.23.2_48