蝶形骨洞扁平上皮癌により眼窩先端症候群をきたした1症例
副鼻腔悪性腫瘍は上顎洞由来が最も多く,蝶形骨洞原発扁平上皮癌はまれである.蝶形骨洞原発扁平上皮癌による視神経症を報告する.症例は72歳,男性.頭痛および左眼視力低下で近医受診し後発白内障と診断され,YAGレーザーによる後嚢切開術を施行された.左眼の視力低下は術後も進行し,当科紹介となった.当院初診時,視力は右眼(1.2),左眼手動弁(矯正不能).左眼はRAPD陽性で,左眼瞼下垂および全方向の眼球運動障害を認め,臨床的に左側の眼窩先端部症候群を呈していた.造影MRIにて左篩骨洞を占拠する腫瘤を認め,海綿静脈洞から眼窩先端部に進展していた.耳鼻科にて生検を施行し扁平上皮癌と診断された.放射線療法を...
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Published in | Neuro-Ophthalmology Japan Vol. 34; no. 3; pp. 327 - 331 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本神経眼科学会
25.09.2017
The Japanese Neuro-Ophthalmology Society |
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