脊髄梗塞後の両下肢灼熱痛に対し支持的精神療法および多種薬剤併用が有効であった1症例
「I はじめに」脊髄障害痛は種々の脊髄疾患に併発し, 脊髄障害患者の53%に伴うとされる. 脊髄梗塞はまれな疾患であり, 脊髄梗塞に伴う下肢灼熱痛に対する有効な治療の報告は少ない. 今回脊髄梗塞後に併発した下肢灼熱痛に対して支持的精神療法および多種薬剤併用にて症状緩和につながった症例を経験したので報告する. 本症例報告を行うことについて, 患者本人に説明を行い, 承諾を得た. 「II 症例」患者: 73歳, 女性. 夫と二人暮らし. 現病歴: 糖尿病, 高血圧, 脂質代謝異常などで近医に通院していたが日常生活動作(activities of daily living: ADL)は自立していた....
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Published in | Journal of Japan Society of Pain Clinicians Vol. 28; no. 11; pp. 239 - 240 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本ペインクリニック学会
25.11.2021
日本ペインクリニック学会 Japan Society of Pain Clinicians |
Subjects | |
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ISSN | 1340-4903 1884-1791 |
DOI | 10.11321/jjspc.21-0031 |
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Summary: | 「I はじめに」脊髄障害痛は種々の脊髄疾患に併発し, 脊髄障害患者の53%に伴うとされる. 脊髄梗塞はまれな疾患であり, 脊髄梗塞に伴う下肢灼熱痛に対する有効な治療の報告は少ない. 今回脊髄梗塞後に併発した下肢灼熱痛に対して支持的精神療法および多種薬剤併用にて症状緩和につながった症例を経験したので報告する. 本症例報告を行うことについて, 患者本人に説明を行い, 承諾を得た. 「II 症例」患者: 73歳, 女性. 夫と二人暮らし. 現病歴: 糖尿病, 高血圧, 脂質代謝異常などで近医に通院していたが日常生活動作(activities of daily living: ADL)は自立していた. 糖尿病は15年前から罹患しており, テネリグリプチン内服加療にて空腹時血糖は140~160mg/dl, HbA1cは6~7%にコントロールされていた. |
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ISSN: | 1340-4903 1884-1791 |
DOI: | 10.11321/jjspc.21-0031 |