海野論文に対するEditorial Comment
急性僧帽弁閉鎖不全症において最大限の薬物療法でも心不全が改善しない場合には, 僧帽弁に対する介入が必要である. 海野らの症例は, 僧帽弁閉鎖不全症の原因が心筋炎による乳頭筋障害である点が興味深い. 同時に, 一般的な虚血性や感染性あるいは特発性とは異なり, 外科的介入の時期をいつ行うのかが難しい. 心不全が改善しないことが手術適応となるゆえに手術リスクは高くならざるをえない. 手術侵襲を考慮すると, 心筋炎が落ち着いた後に外科的治療を行いたい....
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Published in | Shinzo Vol. 51; no. 8; p. 814 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益財団法人 日本心臓財団
15.08.2019
日本心臓財団・日本循環器学会 Japan Heart Foundation |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0586-4488 2186-3016 |
DOI | 10.11281/shinzo.51.814 |
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Summary: | 急性僧帽弁閉鎖不全症において最大限の薬物療法でも心不全が改善しない場合には, 僧帽弁に対する介入が必要である. 海野らの症例は, 僧帽弁閉鎖不全症の原因が心筋炎による乳頭筋障害である点が興味深い. 同時に, 一般的な虚血性や感染性あるいは特発性とは異なり, 外科的介入の時期をいつ行うのかが難しい. 心不全が改善しないことが手術適応となるゆえに手術リスクは高くならざるをえない. 手術侵襲を考慮すると, 心筋炎が落ち着いた後に外科的治療を行いたい. |
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ISSN: | 0586-4488 2186-3016 |
DOI: | 10.11281/shinzo.51.814 |