気管切開管理を必要とする子どもの家族の在宅移行期に関する思いに着目した文献検討

本研究は、既存の研究内容から気管切開管理を必要とする子ども (以下、子ども) の家族が在宅移行期に抱える思いを明らかにすることを目的とした。医学中央雑誌web版の検索結果とハンドリサーチで得られた32編から、子どもの家族が抱える思いを386個抽出、それらは【子どもや家族への思い】、【医療的ケア】、【支援】の3つのコアとなるテーマに分けられ、合計32のテーマが抽出された。本研究の結果、子どもの家族が在宅移行期に抱える思いは時期によって異なり、在宅移行準備前では【子どもや家族への思い】、在宅移行準備期では【医療的ケア】に関する思い、在宅移行後は、【支援】に関する思いが多かった。命に直結する呼吸管理...

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Published in日本小児看護学会誌 Vol. 27; pp. 178 - 185
Main Authors 小川, 純子, 矢吹, 恵
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本小児看護学会 2018
日本小児看護学会
Subjects
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ISSN1344-9923
2423-8457
DOI10.20625/jschn.27_178

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Summary:本研究は、既存の研究内容から気管切開管理を必要とする子ども (以下、子ども) の家族が在宅移行期に抱える思いを明らかにすることを目的とした。医学中央雑誌web版の検索結果とハンドリサーチで得られた32編から、子どもの家族が抱える思いを386個抽出、それらは【子どもや家族への思い】、【医療的ケア】、【支援】の3つのコアとなるテーマに分けられ、合計32のテーマが抽出された。本研究の結果、子どもの家族が在宅移行期に抱える思いは時期によって異なり、在宅移行準備前では【子どもや家族への思い】、在宅移行準備期では【医療的ケア】に関する思い、在宅移行後は、【支援】に関する思いが多かった。命に直結する呼吸管理を必要とする子どもが家族のもとで成長発達を遂げられ、家族の生活も破綻することなく在宅療養を継続できるためには、生活者である家族の思いに寄り添う必要がある。
ISSN:1344-9923
2423-8457
DOI:10.20625/jschn.27_178