松山論文に対するEditorial Comment

皮膚所見から心血管系疾患を疑うものの代表は, 感染性心内膜炎であろう. 手指末梢の点状出血やJaneway結節などがあるが, これらを見出す頻度はそれほど高くなく, 日頃から皮膚所見を探る身体診察能力があるか否かが早期発見の重要なポイントになる. 松山らにより, 日本紅斑熱に伴う急性心筋炎の極めて稀な貴重な報告がなされた. 急性心筋炎は, 多くの場合, ウイルス性と考えられるが, それ以外に細菌, スピロヘータ, 真菌, リケッチア, 原虫・寄生虫によるものが挙げられる....

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Published in心臓 Vol. 54; no. 2; p. 201
Main Author 佐藤, 直樹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益財団法人 日本心臓財団 15.02.2022
日本心臓財団・日本循環器学会
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Summary:皮膚所見から心血管系疾患を疑うものの代表は, 感染性心内膜炎であろう. 手指末梢の点状出血やJaneway結節などがあるが, これらを見出す頻度はそれほど高くなく, 日頃から皮膚所見を探る身体診察能力があるか否かが早期発見の重要なポイントになる. 松山らにより, 日本紅斑熱に伴う急性心筋炎の極めて稀な貴重な報告がなされた. 急性心筋炎は, 多くの場合, ウイルス性と考えられるが, それ以外に細菌, スピロヘータ, 真菌, リケッチア, 原虫・寄生虫によるものが挙げられる.
ISSN:0586-4488
2186-3016
DOI:10.11281/shinzo.54.201