在宅看護師のためのストーマケア講習会の開催と今後の課題

【目的】高齢ストーマ保有者の抱える問題に対応できる在宅看護師の育成を目的に開催した「在宅看護師のためのストーマケア講習会」に関して、その意義と今後の課題を検討する。【開催概要】在宅看護師用の学習目標とカリキュラムを立案した。対象は宮城県・福島県の在宅看護師。ストーマ造設疾患、晩期合併症、ストーマスキンケア、ストーマ用品、日常生活での問題・支援に関する講義と演習を1日で実施した。【方法】受講者を対象に、講習会受講前後にアンケート調査を行った。【結果】受講者は54名で、受講前アンケートは51名から回収でき(回収率94.4%)、受講後アンケートは54名から回収できた(回収率100%)。受講理由は「知...

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Published in日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会誌 Vol. 38; no. 3; pp. 163 - 176
Main Authors 大網, さおり, 柴崎, 真澄, 石川, 奈津江, 熊谷, 英子, 木幡, 真利子, 蛭田, 理絵, 神山, 篤史, 小野, 友美, 海野, 倫明, 舟山, 裕士, 村田, 博子, 大内, 淑子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会 2022
Japanese Society of Stoma and Continence Rehabilitation
Subjects
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ISSN1882-0115
2434-3056
DOI10.32158/jsscr.38.3_163

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Summary:【目的】高齢ストーマ保有者の抱える問題に対応できる在宅看護師の育成を目的に開催した「在宅看護師のためのストーマケア講習会」に関して、その意義と今後の課題を検討する。【開催概要】在宅看護師用の学習目標とカリキュラムを立案した。対象は宮城県・福島県の在宅看護師。ストーマ造設疾患、晩期合併症、ストーマスキンケア、ストーマ用品、日常生活での問題・支援に関する講義と演習を1日で実施した。【方法】受講者を対象に、講習会受講前後にアンケート調査を行った。【結果】受講者は54名で、受講前アンケートは51名から回収でき(回収率94.4%)、受講後アンケートは54名から回収できた(回収率100%)。受講理由は「知識・技術の向上」が87%と最多で、ストーマケアで88.9%が困った経験をしていた。講義時間は75.9%が適切、講義内容は87%が理解でき、演習内容は85.2%が理解できた。受講目的を92.6%が達成し、92.6%が講習会に満足していた。【結論】受講後の知識・技術の習得と満足度は高く、講習会の必要性が示唆された。カリキュラムと日程、開催地区の検討が今後の課題である。
ISSN:1882-0115
2434-3056
DOI:10.32158/jsscr.38.3_163