腹腔鏡下前立腺摘除術の下部尿路症状に与える影響
【目的】腹腔鏡下前立腺摘除術(LRP)の下部尿路症状(LUTS)に与える影響を明らかにするため,術前LUTSの有無と排尿QOLの変化について検討した. 【対象および方法】LRPを施行した196例に対し,術前後に排尿関連QOL調査(IPSS,QOLスコア,UCLA-PCI)を行った. 術前IPSSによりLUTS群, 非LUTS群に分けて,術後排尿QOLの変化を検討した. 【結果】LUTS群は非LUTS群に比べ術後排尿QOLの早い回復を認めた.IPSSおよびQOLスコアは,LUTS群では術前に比べ有意な改善を認めた.術前IPSSは術後QOLスコア回復の有意な予測因子であった. 【結論】LUT...
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Published in | Japanese Journal of Endourology Vol. 28; no. 2; pp. 263 - 269 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本泌尿器内視鏡学会
01.09.2015
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Subjects | |
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ISSN | 2186-1889 2187-4700 |
DOI | 10.11302/jsejje.28.263 |
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Summary: | 【目的】腹腔鏡下前立腺摘除術(LRP)の下部尿路症状(LUTS)に与える影響を明らかにするため,術前LUTSの有無と排尿QOLの変化について検討した. 【対象および方法】LRPを施行した196例に対し,術前後に排尿関連QOL調査(IPSS,QOLスコア,UCLA-PCI)を行った. 術前IPSSによりLUTS群, 非LUTS群に分けて,術後排尿QOLの変化を検討した. 【結果】LUTS群は非LUTS群に比べ術後排尿QOLの早い回復を認めた.IPSSおよびQOLスコアは,LUTS群では術前に比べ有意な改善を認めた.術前IPSSは術後QOLスコア回復の有意な予測因子であった. 【結論】LUTS患者は非LUTS患者に比べ,LRPにより術後排尿QOLが早く回復し,排尿症状は術前より改善することが示唆された. |
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ISSN: | 2186-1889 2187-4700 |
DOI: | 10.11302/jsejje.28.263 |