小径腎腫瘍に対する経皮的凍結療法の治療成績

【目的】小径腎腫瘍に対する経皮的凍結療法の治療効果，安全性について検討した． 【対象と方法】2011年9月から2014年10月の期間に85症例，89腎腫瘍（残存・再発11症例，多発3症例含む）に対して施行した計100回の凍結療法を，後ろ向きに検討した． 　【結果】平均年齢は69.5歳．平均観察期間は16.3ヶ月．平均腫瘍径は26.9mm．機能的単腎を含む単腎症例は20例（23.5%）であった．初回治療成功率は83.3%（70例）であったが，再凍結療法含めた総治療成功率は96.5%（81例）であった．合併症は8例（8.1%）に認められた． 　【結論】小径腎腫瘍に対する経皮的腎凍結療法は，安全で有...

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Published inJapanese Journal of Endourology Vol. 29; no. 1; pp. 131 - 136
Main Authors 坂東, 重浩, 三木, 淳, 都筑, 俊介, 波多野, 孝史, 柳澤, 孝文, 島田, 隼人, 五十嵐, 太郎, 占部, 文彦, 安江, 圭史, 栢野, 想太郎, 道本, 顕吉, 清水, 勧一朗, 貞岡, 俊一, 岸本, 幸一, 頴川, 晋
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本泌尿器内視鏡学会 01.04.2016
Subjects
凍結療法
画像ガイド下
腎腫瘍
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Summary:【目的】小径腎腫瘍に対する経皮的凍結療法の治療効果，安全性について検討した． 【対象と方法】2011年9月から2014年10月の期間に85症例，89腎腫瘍（残存・再発11症例，多発3症例含む）に対して施行した計100回の凍結療法を，後ろ向きに検討した． 　【結果】平均年齢は69.5歳．平均観察期間は16.3ヶ月．平均腫瘍径は26.9mm．機能的単腎を含む単腎症例は20例（23.5%）であった．初回治療成功率は83.3%（70例）であったが，再凍結療法含めた総治療成功率は96.5%（81例）であった．合併症は8例（8.1%）に認められた． 　【結論】小径腎腫瘍に対する経皮的腎凍結療法は，安全で有効な治療法と考えられた．今後は，長期予後含め，更なる検討が必要である．
ISSN:2186-1889
2187-4700
DOI:10.11302/jsejje.29.131