理学療法専門学校生におけるeラーニングの自己効力感促進尺度の活用法の検討

〔目的〕理学療法学生のeラーニングにおける自己効力感促進尺度の活用法を教育的実践により見出すことである.〔対象〕2010年度の理学療法専門学校2年生40名である.〔方法〕eラーニング終了直前に測定された自己効力感促進尺度を基に,各学生の構成概念スコアを求めた.その数値の低い学生に対するインタビューと介入を行った.また全員にアンケートを取り,インタビューや介入の結果とアンケートを対比させ変化や共通点・相違点を確認した.〔結果〕構成概念スコアは「達成感」因子が-1.02~0.47(平均0.03±0.35),「経験の蓄積」因子が-0.64~0.33(平均0.01±0.22),「探求心」因子が-0.9...

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Published in理学療法科学 Vol. 26; no. 5; pp. 607 - 611
Main Authors 小貫, 睦巳, 丸山, 仁司
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2011
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.26.607

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Summary:〔目的〕理学療法学生のeラーニングにおける自己効力感促進尺度の活用法を教育的実践により見出すことである.〔対象〕2010年度の理学療法専門学校2年生40名である.〔方法〕eラーニング終了直前に測定された自己効力感促進尺度を基に,各学生の構成概念スコアを求めた.その数値の低い学生に対するインタビューと介入を行った.また全員にアンケートを取り,インタビューや介入の結果とアンケートを対比させ変化や共通点・相違点を確認した.〔結果〕構成概念スコアは「達成感」因子が-1.02~0.47(平均0.03±0.35),「経験の蓄積」因子が-0.64~0.33(平均0.01±0.22),「探求心」因子が-0.95~0.58(平均0.01±0.34)であった.抽出された5名の学生のうち,4名はアルバイト等の時間的制約によりeラーニングに十分向き合えなかったと回答し,全員が携帯電話での情報機器リテラシーが不足していたと解釈されたが,介入後は促進尺度が増加した.〔結語〕eラーニング自己効力感促進尺度は,全体のeラーニングの効果が表れた時期に,自己効力感が促進されていない学生を抽出し介入を行うためのスクリーニング用の評価法として使用できると考えられる.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.26.607