緩和ケアクリニカルパスにおけるアウトカムのあり方と地域連携への構想

「はじめに」 2014年春に厚生労働省より以下の通知がなされた. II 地域がん連携拠点病院の指定要件について 1 (1)(1)ウ がん疼痛や呼吸困難などに対する症状緩和や医療用麻薬の適正使用を目的とした院内マニュアルを整備すると共に, これに準じた院内クリティカルパスを整備し活用状況を把握する等, 実効性のある診療内容を整備している. (6)カ 地域連携時には, がん疼痛等の症状緩和が十分に緩和された状態での退院に努め, 症状緩和に係るクリティカルパスに準じた地域連携クリティカルパスやマニュアルを整備するなど院内での緩和ケアに関する治療が在宅診療でも継続して実施できる体制を整備している. こ...

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Published in日本クリニカルパス学会誌 Vol. 17; no. 2; pp. 217 - 220
Main Authors 徳竹, 加代子, 高野, 与志哉, 中村, 光男, 富岡, 菊子, 花岡, ゆり枝, 田中, 拓美, 宗像, 康博, 永井, 香奈子, 大道, 雅英, 横川, 史穂子, 丸田, 崇紘, 高田, 学, 池田, 也秀
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本クリニカルパス学会 10.06.2015
日本クリニカルパス学会
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ISSN2187-6592
2436-1046
DOI10.50842/jjscp.17.2_217

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Summary:「はじめに」 2014年春に厚生労働省より以下の通知がなされた. II 地域がん連携拠点病院の指定要件について 1 (1)(1)ウ がん疼痛や呼吸困難などに対する症状緩和や医療用麻薬の適正使用を目的とした院内マニュアルを整備すると共に, これに準じた院内クリティカルパスを整備し活用状況を把握する等, 実効性のある診療内容を整備している. (6)カ 地域連携時には, がん疼痛等の症状緩和が十分に緩和された状態での退院に努め, 症状緩和に係るクリティカルパスに準じた地域連携クリティカルパスやマニュアルを整備するなど院内での緩和ケアに関する治療が在宅診療でも継続して実施できる体制を整備している. これを解釈すれば緩和診療のプロセスが適正であるためのクリニカルパス(以下, パス)作成を必要とするのだが, これはあくまで介入のアウトカムであり, 緩和ケアの真のアウトカムは患者状態が緩和されることであると考えた.
ISSN:2187-6592
2436-1046
DOI:10.50842/jjscp.17.2_217