筋核数および筋核ドメインサイズを指標としたラットヒラメ筋の廃用性萎縮過程の分析

〔目的〕ラットの後肢懸垂法による廃用性筋萎縮において筋核数と筋核ドメインサイズの変化が筋線維横断面積の減少にどのように関与しているかを分析・検討することである。〔対象〕7週齢のWistar系雄ラット45匹のヒラメ筋とした。〔方法〕非荷重期間を3日,7日,10日,14日に分類し,筋萎縮過程を分析した。〔結果〕筋核数は非荷重7日から14日に著明に減少し,非荷重14日群でのみ有意な減少を認めた。一方,筋核ドメインサイズは非荷重0日から7日で著明な減少が認められた。〔結語〕筋萎縮過程において筋核数・筋核ドメインサイズ共に減少したが,筋核数と筋核ドメインサイズの著明な減少時期に相違が認められた。この変化...

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Published in理学療法科学 Vol. 25; no. 3; pp. 363 - 367
Main Authors 山崎, 俊明, 足立, 和美
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2010
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.25.363

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Summary:〔目的〕ラットの後肢懸垂法による廃用性筋萎縮において筋核数と筋核ドメインサイズの変化が筋線維横断面積の減少にどのように関与しているかを分析・検討することである。〔対象〕7週齢のWistar系雄ラット45匹のヒラメ筋とした。〔方法〕非荷重期間を3日,7日,10日,14日に分類し,筋萎縮過程を分析した。〔結果〕筋核数は非荷重7日から14日に著明に減少し,非荷重14日群でのみ有意な減少を認めた。一方,筋核ドメインサイズは非荷重0日から7日で著明な減少が認められた。〔結語〕筋萎縮過程において筋核数・筋核ドメインサイズ共に減少したが,筋核数と筋核ドメインサイズの著明な減少時期に相違が認められた。この変化の違いが,再荷重や治療的介入を行った際の治療・予防効果に影響を与える可能性がある。
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.25.363