非予測的なカッティング動作時の膝関節外反角度と大腿骨前捻角との関連について

• Published in: 理学療法科学 Vol. 35; no. 3; pp. 321 - 327
• Main Authors: 柴田, 聡, 竹村, 雅裕
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 理学療法科学学会 2020
• Subjects: 3次元動作解析; 膝前十字靭帯損傷; 静的アライメント
• ISSN: 1341-1667; 2434-2807
• DOI: 10.1589/rika.35.321

〔目的〕本研究の目的は非予測的カッティング動作時の関節角度，モーメント，筋活動に大腿骨前捻角が与える影響を検討することとした．〔対象と方法〕対象者は大学女子選手15名とし，大腿骨前捻角はCraig’s testで測定した．課題動作は，30 cm台からの非予測的カッティング動作とした．関節角度・モーメント・筋活動と大腿骨前捻角の相関係数を算出した．〔結果〕Craig’s testによる大腿骨前捻角の平均値は11.9 ± 2.6°であった．大腿骨前捻角と膝関節外反角度の最大値および変化量の間に有意な負の相関を認めた．〔結語〕大腿骨前捻角が大きいと膝関節外反角度は小さくなった．非予測的なカッティング動作時の膝関節外反角度に影響を与える要因をさらに検討する必要がある．