部分荷重と重量識別条件における足底圧の相違

本研究の目的は,部分荷重学習時・重量識別課題時に足底のどの領域で知覚探索が行われているのかを検証することである。対象は健常成人男子11名,女子10名であった。F-scanを用い下肢部分荷重学習と重量識別課題の足底圧中心と足底接触圧ピークを計測した。下肢部分荷重学習では体重の1/2・1/3の2条件を,重量識別課題では座位・立位でおもりを足部の前方,後方に置く4条件で計測した。結果,知覚探索する範囲に違いは認められなかったが,立位の重量識別課題で,知覚探索するエリアにバラつきが認められた。下肢関節の自由度を保ち母指や中足骨部に足底圧をかけることにより,部分荷重技術の向上が得られるのではないかと考え...

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Published in理学療法科学 Vol. 22; no. 4; pp. 527 - 532
Main Authors 金井, 秀作, 沖, 貞明, 島谷, 康司, 大塚, 彰, 長谷川, 正哉, 後藤, 真希子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2007
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.22.527

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Summary:本研究の目的は,部分荷重学習時・重量識別課題時に足底のどの領域で知覚探索が行われているのかを検証することである。対象は健常成人男子11名,女子10名であった。F-scanを用い下肢部分荷重学習と重量識別課題の足底圧中心と足底接触圧ピークを計測した。下肢部分荷重学習では体重の1/2・1/3の2条件を,重量識別課題では座位・立位でおもりを足部の前方,後方に置く4条件で計測した。結果,知覚探索する範囲に違いは認められなかったが,立位の重量識別課題で,知覚探索するエリアにバラつきが認められた。下肢関節の自由度を保ち母指や中足骨部に足底圧をかけることにより,部分荷重技術の向上が得られるのではないかと考えられる。
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.22.527