2軸回転砥石を用いたCFRPの新規穴あけ加工法の提案

炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の穴あけ加工において,2軸回転砥石による新規穴あけ加工法(以降,ジャイロ式砥石穴あけ加工法)を提案し,その加工原理について説明する.また,その基礎的な加工特性を把握するために実験装置を製作し,CFRPの穴あけ加工実験を行った.その結果,ジャイロ式砥石穴あけ加工法におけるCFRPの穴あけ加工では,ケバや剥離がほとんどない良好の加工が行えることを確認した.また,加工条件については,穴あけ加工ができなくなる砥石周速の下限があるが,この下限値以上の砥石周速では砥石回転とジャイロ回転の比率や砥石周速の違いによる大きな影響は見られず,良好な穴あけ加工が可能であることを確...

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Published in砥粒加工学会誌 Vol. 56; no. 9; pp. 612 - 617
Main Authors 柘植, 英明, 鎌倉, 光利, 渡辺, 義見, 竹腰, 久仁雄, 坂東, 直行, 加賀, 忠士, 山神, 成正
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 社団法人 砥粒加工学会 01.09.2012
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ISSN0914-2703
1880-7534
DOI10.11420/jsat.56.612

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Summary:炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の穴あけ加工において,2軸回転砥石による新規穴あけ加工法(以降,ジャイロ式砥石穴あけ加工法)を提案し,その加工原理について説明する.また,その基礎的な加工特性を把握するために実験装置を製作し,CFRPの穴あけ加工実験を行った.その結果,ジャイロ式砥石穴あけ加工法におけるCFRPの穴あけ加工では,ケバや剥離がほとんどない良好の加工が行えることを確認した.また,加工条件については,穴あけ加工ができなくなる砥石周速の下限があるが,この下限値以上の砥石周速では砥石回転とジャイロ回転の比率や砥石周速の違いによる大きな影響は見られず,良好な穴あけ加工が可能であることを確認した.
ISSN:0914-2703
1880-7534
DOI:10.11420/jsat.56.612