視覚障害の患者向け点字用文章表現への自動変換の研究

我々は視覚障害者の医療分野での情報保障実現を目指し、我々が研究開発した自動点字翻訳プログラムを用いて医療文書の点字化を自動化した。しかし、点字翻訳に必要な簡潔な文章へは自動変換できない。そこで、墨字文と点訳後の点字文の比較から簡潔な文章へ置き換える変更規則を203個決定し、プログラムに実装した。これらの規則は7割弱が妥当であった。この結果は単純な規則による変換の有効性の限界と、規則の適応条件の厳格化や構文情報を利用したプログラム改良の余地を示唆している。...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本クリニカルパス学会誌 Vol. 18; no. 1; pp. 46 - 49
Main Authors 高岡, 裕, 関口, 篤史, 関口, 紗代, 梅田, 由紀恵, 前田, 英一, 池上, 峰子, 松浦, 正子, 菅野, 亜紀
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本クリニカルパス学会 15.03.2016
日本クリニカルパス学会
Subjects
Online AccessGet full text

Cover

Loading…
More Information
Summary:我々は視覚障害者の医療分野での情報保障実現を目指し、我々が研究開発した自動点字翻訳プログラムを用いて医療文書の点字化を自動化した。しかし、点字翻訳に必要な簡潔な文章へは自動変換できない。そこで、墨字文と点訳後の点字文の比較から簡潔な文章へ置き換える変更規則を203個決定し、プログラムに実装した。これらの規則は7割弱が妥当であった。この結果は単純な規則による変換の有効性の限界と、規則の適応条件の厳格化や構文情報を利用したプログラム改良の余地を示唆している。
ISSN:2187-6592
2436-1046
DOI:10.50842/jjscp.18.1_46