運動負荷に対する唾液アミラーゼ反応の男女差

〔目的〕運動負荷による唾液アミラーゼ反応について検討した.男女ともに同じ負荷で運動を行い,運動開始前,運動終了後,その後5分毎に35分後まで唾液アミラーゼ値の測定を行った.運動終了後の唾液アミラーゼ値は,男性群では有意な変化はみられなかったのに対し,女性群では運動開始前よりも有意に増加する結果が得られた.さらに運動終了後からの唾液アミラーゼ値の経時的変化では,男性群では特徴的な変化がみられなかったのに対し,女性群は,時間間隔には個人差がみられるものの二峰性を示す傾向がみられた.このことより,運動負荷に対する唾液アミラーゼ反応は男女で異なることが示された....

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Published in理学療法科学 Vol. 28; no. 4; pp. 451 - 455
Main Authors 長谷, いずみ, 田中, 聡, 白岩, 加代子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2013
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.28.451

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Summary:〔目的〕運動負荷による唾液アミラーゼ反応について検討した.男女ともに同じ負荷で運動を行い,運動開始前,運動終了後,その後5分毎に35分後まで唾液アミラーゼ値の測定を行った.運動終了後の唾液アミラーゼ値は,男性群では有意な変化はみられなかったのに対し,女性群では運動開始前よりも有意に増加する結果が得られた.さらに運動終了後からの唾液アミラーゼ値の経時的変化では,男性群では特徴的な変化がみられなかったのに対し,女性群は,時間間隔には個人差がみられるものの二峰性を示す傾向がみられた.このことより,運動負荷に対する唾液アミラーゼ反応は男女で異なることが示された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.28.451