座位姿勢における体幹屈曲筋力および伸展筋力評価の妥当性と信頼性

〔目的〕ハンドヘルドダイナモメーター(以下,HHD)による体幹屈曲筋力および伸展筋力評価の妥当性と信頼性を等速性筋力測定装置(以下,ISME)による測定と比較検討することを目的とした.〔対象と方法〕健常若年者34名とした.HHDとISMEにおける体幹筋力測定を比較し,妥当性はPearsonの積率相関分析にて検討した.相対信頼性は級内相関係数(以下,ICC)を用い,絶対信頼性はBland-Altman分析にて検討した.〔結果〕体幹屈曲,伸展筋力共にHHDとISME間にて有意な相関を認めた.相対信頼性は全てICCで高かったが,絶対信頼性は,体幹伸展で誤差が大きかった.〔結語〕妥当性と相対信頼性は高...

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Published in理学療法科学 Vol. 30; no. 5; pp. 707 - 712
Main Authors 澤, 広太, 中村, 学, 手島, 雅人, 平野, 正広, 加藤, 宗規
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2015
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Summary:〔目的〕ハンドヘルドダイナモメーター(以下,HHD)による体幹屈曲筋力および伸展筋力評価の妥当性と信頼性を等速性筋力測定装置(以下,ISME)による測定と比較検討することを目的とした.〔対象と方法〕健常若年者34名とした.HHDとISMEにおける体幹筋力測定を比較し,妥当性はPearsonの積率相関分析にて検討した.相対信頼性は級内相関係数(以下,ICC)を用い,絶対信頼性はBland-Altman分析にて検討した.〔結果〕体幹屈曲,伸展筋力共にHHDとISME間にて有意な相関を認めた.相対信頼性は全てICCで高かったが,絶対信頼性は,体幹伸展で誤差が大きかった.〔結語〕妥当性と相対信頼性は高かったことから,測定上の誤差を考慮することで臨床応用できると考えられた.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.30.707