当日ブリーフレポート方式授業導入の試みによる教育手法の効果と理学療法学生の特性の検討

〔目的〕学習者主体の授業方法である当日ブリーフレポート方式授業を理学療法の講義形式の授業に取り入れ,教育手法の効果と現代の理学療法学生の特性を検証した.〔方法〕授業に参加した大学生43名,専門学校生56名のアンケート結果を基に宇田のデータと比較し,カテゴリカル主成分分析,テキストマイニングの手法を用い分析した.〔結果〕従来型の一斉授業と比べ,この方式の授業は理学療法学生の過半数が肯定的に捉えており,理学療法学生は真面目で自ら学ぼうという意識を持っているという特性が見られた.〔結語〕毎回のレポート課題を通して学生に働きかける事により,個々に学習意欲の喚起や間違いの修正が可能な点は従来型の一斉授業...

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Published in理学療法科学 Vol. 29; no. 5; pp. 671 - 677
Main Author 小貫, 睦巳
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2014
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.29.671

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Summary:〔目的〕学習者主体の授業方法である当日ブリーフレポート方式授業を理学療法の講義形式の授業に取り入れ,教育手法の効果と現代の理学療法学生の特性を検証した.〔方法〕授業に参加した大学生43名,専門学校生56名のアンケート結果を基に宇田のデータと比較し,カテゴリカル主成分分析,テキストマイニングの手法を用い分析した.〔結果〕従来型の一斉授業と比べ,この方式の授業は理学療法学生の過半数が肯定的に捉えており,理学療法学生は真面目で自ら学ぼうという意識を持っているという特性が見られた.〔結語〕毎回のレポート課題を通して学生に働きかける事により,個々に学習意欲の喚起や間違いの修正が可能な点は従来型の一斉授業にない利点といえ,講義形式の授業に取り入れる事で学生の動機付けを高める事が可能である事が示された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.29.671