病院派遣型救急ワークステーションの病院実習における教育プログラム改訂の有用性

目的:病院派遣型救急ワークステーションの病院実習における実習指導体制の構築を図るため教育プログラムを改訂した。方法:病院実習の教育プログラム改訂前後において,実習担当者別に救急隊員の病院実習教育項目の実施数の変化や内容,また医師同乗出動の動画を使用した振り返りの有用性を検討した。結果:教育プログラム改訂後,担当者別では救命ICU看護師,認定看護師やフライトナースなど専門性の高い看護師の教育項目実施数に加えて,総実施数も増加した。医師同乗出動における動画を使用した振り返りでは,医師は救急隊の患者状態の評価や情報把握などについて高く評価していた。結論:教育プログラムの改訂によって,教育項目の総実施...

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Published in日本臨床救急医学会雑誌 Vol. 26; no. 4; pp. 505 - 512
Main Authors 園田, 健一郎, 千賀, 大輝, 猿谷, 倫史, 安藤, 陽児, 徳井, 沙帆, 安齋, 勝人, 上田, 華穂, 小野, 裕美, 髙橋, 誠一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本臨床救急医学会 31.08.2023
日本臨床救急医学会
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ISSN1345-0581
2187-9001
DOI10.11240/jsem.26.505

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Summary:目的:病院派遣型救急ワークステーションの病院実習における実習指導体制の構築を図るため教育プログラムを改訂した。方法:病院実習の教育プログラム改訂前後において,実習担当者別に救急隊員の病院実習教育項目の実施数の変化や内容,また医師同乗出動の動画を使用した振り返りの有用性を検討した。結果:教育プログラム改訂後,担当者別では救命ICU看護師,認定看護師やフライトナースなど専門性の高い看護師の教育項目実施数に加えて,総実施数も増加した。医師同乗出動における動画を使用した振り返りでは,医師は救急隊の患者状態の評価や情報把握などについて高く評価していた。結論:教育プログラムの改訂によって,教育項目の総実施数の増加だけでなく,救急隊員の希望した救命ICUでの実施数の増加,また,医師同乗出動における動画を使用した振り返りにより,救急隊員の客観的な活動の把握が可能となり有用性が示唆された。
ISSN:1345-0581
2187-9001
DOI:10.11240/jsem.26.505