変形性膝関節症患者における半年後の歩行速度の予測因子の検証

〔目的〕変形性膝関節症(膝OA)患者の半年後の歩行速度の予測因子を明らかにすることを目的とした.〔対象〕保存的治療を実施する膝OA患者48名を対象とした.〔方法〕研究デザインは前向きコホート研究とした.膝伸展筋力・膝屈曲筋力・H/Q比・疼痛・膝関節可動域を説明変数とし,5 m最大歩行速度(5 mMWS)を目的変数とする階層的重回帰分析を行った.〔結果〕半年後の5 mMWSには,膝伸展筋力,膝屈曲筋力,疼痛と膝関節伸展角度が有意に寄与した.〔結語〕膝OA患者では膝伸展筋力,膝屈曲筋力と膝関節伸展角度が低値であること,疼痛が高値であることが,半年後の歩行速度を遅延させることが明らかになった....

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Published in理学療法科学 Vol. 27; no. 2; pp. 227 - 230
Main Authors 玉利, 光太郎, 河村, 顕治, 天野, 徹哉, 吉井, 健悟
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2012
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.27.227

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Summary:〔目的〕変形性膝関節症(膝OA)患者の半年後の歩行速度の予測因子を明らかにすることを目的とした.〔対象〕保存的治療を実施する膝OA患者48名を対象とした.〔方法〕研究デザインは前向きコホート研究とした.膝伸展筋力・膝屈曲筋力・H/Q比・疼痛・膝関節可動域を説明変数とし,5 m最大歩行速度(5 mMWS)を目的変数とする階層的重回帰分析を行った.〔結果〕半年後の5 mMWSには,膝伸展筋力,膝屈曲筋力,疼痛と膝関節伸展角度が有意に寄与した.〔結語〕膝OA患者では膝伸展筋力,膝屈曲筋力と膝関節伸展角度が低値であること,疼痛が高値であることが,半年後の歩行速度を遅延させることが明らかになった.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.27.227