救命救急センターに勤務する看護師の人工呼吸器装着患者へのリハビリテーション介入の規定要因

目的:看護師によるリハビリテーション介入の実態と関連する要因を明らかにする。 方法:高度救命救急センター37施設の入院病棟で人工呼吸器装着患者のケアに携わる看護師を対象とした,無記名自記式質問紙による横断研究を実施した。結果:配布数370部に対し111部(回収率30%)から回答があった(有効回答率65.8%)。従属変数を段階ごとの介入の有無としたロジスティック回帰分析の結果,独立変数とした情報収集で7項目,妥当性の判断で2項目,直接介入で6項目,継続看護で4項目において有意な関連が認められた。結論:救命救急センターの看護師が行う人工呼吸器装着患者へのリハビリテーション介入は,介入の段階(情報収...

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Published in日本臨床救急医学会雑誌 Vol. 25; no. 6; pp. 893 - 901
Main Authors 日高, 未希恵, 浦中, 桂一, 小林, 明子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本臨床救急医学会 28.12.2022
日本臨床救急医学会
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ISSN1345-0581
2187-9001
DOI10.11240/jsem.25.893

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Summary:目的:看護師によるリハビリテーション介入の実態と関連する要因を明らかにする。 方法:高度救命救急センター37施設の入院病棟で人工呼吸器装着患者のケアに携わる看護師を対象とした,無記名自記式質問紙による横断研究を実施した。結果:配布数370部に対し111部(回収率30%)から回答があった(有効回答率65.8%)。従属変数を段階ごとの介入の有無としたロジスティック回帰分析の結果,独立変数とした情報収集で7項目,妥当性の判断で2項目,直接介入で6項目,継続看護で4項目において有意な関連が認められた。結論:救命救急センターの看護師が行う人工呼吸器装着患者へのリハビリテーション介入は,介入の段階(情報収集,妥当性の判断,直接介入,継続看護)ごとに関連している因子が異なるため,段階に応じた支援を提供する必要性が示唆された。
ISSN:1345-0581
2187-9001
DOI:10.11240/jsem.25.893